ピッコマ独占配信の人気コミック「その悪女に気をつけてください」。
「続きが気になる！」
「メリッサはどうなる？」
こちらでは「その悪女に気をつけてください37話」の展開・あらすじをご紹介していきます！
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目次
前回までのあらすじ
前回は、ポジェブラト邸に戻ったメリッサが深夜にナインをバルコニーに連れ出し、満天の星空の下で魔法薬を手渡しました。
失った牙と舌を治せる世界で一つだけのアイテムを貰ったナインは、自分の味方だと言ってくれるたった一人の主君のために、命がけで魔法薬を飲んで肉体再生の激痛に耐えます。
そしてついに完全復活を果たしたナインは、ずっと呼びたかったメリッサの名前を声に出すことに成功しました。
ナインはメリッサの前にひざまずくと、自分の全てをメリッサのために捧げると誓います。
照れ臭くなったメリッサは「大層なこと言わずに仕事に専念すればいいのよ」と茶化し、本当の家族のようにじゃれ合って顔を綻ばせました。
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その悪女に気をつけてください37のあらすじネタバレ
イケメンボイス
声を取り戻したナインは自分の意思を明確に示せるようになり、「もう立ちなさい」というメリッサの命令にも反抗していじけた態度をとります。
メリッサはクスクス笑いながらナインを茶化し、「良い声してるから今回は大目に見てあげる」と言いました。
その言葉を聞いたナインは不思議そうな顔をして立ち上がり、自分の声はそんなに良い声なのかと尋ねます。
メリッサは大きくうなずきながら、イケメンでキュートな上に美声持ちのナインは非の打ち所がなく、ユーリとお似合いのパーフェクト執事だと確信していました。
ナインは恥ずかしそうにうつむき、「それならこれからは自分の声をたくさん聞かせて差し上げます」と宣言。
詩でも書いて詠みましょうか？
ラップでも披露しましょうか？
真剣な顔をしてふざけたことを大真面目にやろうとするナイン。
顔を引きつらせたメリッサは、額から冷や汗を流しながらナインの暴走を必死に止め続けました。
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イアン討伐作戦
メリッサはカレンダーの31日の所に丸印を付けながら、もうじき夏祭りのイベントが開催されることをヨナに話します。
「お祭りはお金が回るから素晴らしい」と無表情で応えるヨナを見ていたメリッサは、相変わらず金のことにしか興味のないメイドだと呆れていました。
ヨナは、これまで庶民のお祭りに一度も参加したことのないメリッサが急に夏祭りに興味を示し始めたことを不思議がります。
「私だって心変わりすることくらいあるわ」とメリッサが微笑むと、「まさかお祭りで暴れるつもりではないでしょうね？」とヨナが聞いてきました。
図星を突かれて固まるメリッサ。
今回のお祭りを利用して、憎きイアンを退治するつもりでいたのです。
メリッサはナインを呼びつけると、「お祭りデートしましょ」といきなり言い出しました。
動揺したナインはトレーを落とし、顔を真っ赤にして固まってしまいます。
嗜虐心（しぎゃくしん）が湧いてきたメリッサは、うぶなナインをちょっとだけからかってやろうと思い立ちます。
自分が本気で誘っているのに疑うなんて失礼にも程がある。
嫌なら他の男と祭りに行くからいい。
メリッサが大嘘をついてそっぽを向くと、ナインは涙目になりながら自分を連れて行って欲しいと懇願し始めました。
そんなナインの様子をクスクス笑いながら見ていたメリッサは、「別に口説いているわけではないし、二人きりで本当にデートするわけでもないから安心して」と真相を打ち明けます。
以前、舞踏会でパートナーになってもらった時のように自分に付いてきてくれればそれで良い。
ナインはメリッサの話を聞くと少し残念そうな表情を浮かべ、自分たちの他に誰がお祭りに参加するのか尋ねました。
二度と逃げません
お祭りにはユーリとイアンも参加する予定だと答えるメリッサ。
実は今回の夏祭りは小説内で非常に重要なイベントシーンとして描かれていて、ユーリの意思にかかわらず運命的に二人は参加を余儀なくされます。
イアンに誘われたことをユーリから聞いた時、だからこそこの場に割り込んでイアンをやっつけてやるチャンスだとメリッサは考えました。
しかしその一方で、自分たち3人の関係は他人に誤解されやすい組み合わせだという懸念もありました。
婚約者と破談したがるメリッサ。
別の女に恋するイアン。
そしてその別の女ユーリ。
傍から見れば、まるで悪女と聖女が一人の男を巡って争っているような三角関係。
あるいは、悪女が自分の男を取られまいと別の女とのデートを邪魔しているシチュエーションに映ってしまいます。
メリッサにとって何よりもムカつくのは、この状況を察したイアンがあらぬ誤解をしてしまうこと。
破談をちらつかせて私を突き放そうとしたのは本心ではなかったんだな……？
愛する私を取られるのが嫌だから、ユーリとの仲を引き離そうとしているのだな……？
ポジティブ思考のイアンにそんな誤解をされたら、奴を生かしておける自信がない。
メリッサはイアンの憎たらしい顔を思い浮かべ、屈辱に身を震わせました。
「恋敵に婚約者まで……」
小声で何かつぶやく声が聞こえたような気がして、思わず聞き返すメリッサ。
ナインは「何でもないです……」と答え、「メリッサ様のためなら何でも力になります」と笑顔で快諾します。
メリッサはナインにお礼を言うと、「前みたいに途中で消えないでね」と笑って茶化しました。
その言葉を聞いたナインは急に引き締まった表情に変わり、メリッサの目を真っ直ぐ見つめながら「もう二度と逃げません」と誓いました。
ニコニコしている普段のナインとはまるで別人のような力強さ。
吸い込まれそうになるほど強烈な眼差しを向けられたメリッサは、胸をドキドキさせながらナインから目を離せずにいました。
ナインは恥ずかしそうに目を伏せると、ユーリ宛にしたためた手紙をメリッサから受け取って退室します。
気まずそうに顔を背け、「遅れないように出してね」と伝えるメリッサ。
ナインが部屋から出て行った後も、高鳴る胸の鼓動が収まりません。
メリッサは懸命に平静を装いながら、祭りに着て行く服選びを始めることにします。
そんな二人のやり取りを横で見ていたヨナは、小さく首を振りながら呆れた表情を浮かべていました。
お祭りデート
そしてやって来た夏祭り当日。
外出用の衣装に着替えて現地に着いたメリッサとナインは、お祭り会場の雰囲気に圧倒されていました。
くじ引き、お好み焼き、ひよこ釣りなど無数の露店が立ち並び、通りはたくさんの人達で賑わっています。
この光景は、どう見ても日本の庶民的なお祭りそのもの。
西洋の世界観をベースにしている小説なのに、原作者が西洋のお祭りをイメージできなくてアジアの夏祭りを強引に押し込んだに違いない。
メリッサは苦笑いを浮かべながら、原作の小説のいいかげんさに呆れ返っていました。
ナインもガッカリしていたらどうしよう……。
メリッサは隣に立っているナインの顔を上目遣いで覗き込み、「こんなところ初めてでしょ？」と声をかけてみました。
するとナインは、目をキラキラと輝かせながら「こんなに素敵な場所は初めてです……」とつぶやきます。
ナインの喜ぶ姿は、まるで主人に連れられて初めて外を散歩する飼い犬のよう。
もしかして尻尾でも振っているのではないかと気になったメリッサが視線をナインの下半身に向けると、色気満点のプリっとしたお尻が目に飛び込んできました。
思わず顔を真っ赤にして興奮してしまうメリッサ。
キョトン顔のナインに「どうかされましたか？」と尋ねられたメリッサは、自分の動揺を悟られないように必死に手を振って取り繕います。
「それにしてもユーリさん遅いわね！アハハ……！」
顔面を紅潮させたメリッサが作り笑いを浮かべている所で第37話は終了しました。
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37話を読んだ感想まとめ
ユーリに作ってもらった魔法薬のおかげで声を取り戻したナインは、以前にもましてメリッサと円滑にコミュニケーション取れるようになって微笑ましいですね。
イケメンで真面目で努力家なのにどこか抜けているナインは、見ていてほっとけなくなる魅力的なキャラです。
メリッサがナインの世話をしてあげたくなる気持ちが何となく分かります。
無事にナインの治療が完了し、次なる目的は夏祭りでのイアン征伐！
メリッサという婚約者がいながらユーリにうつつを抜かすイアンをどうやって懲らしめるのか、今後の展開が楽しみですね。
協力を求められたナインが、メリッサにデートに誘われたと勘違いして赤面してしまうシーンも思わず笑ってしまいました。
特別な想いを寄せていながら、主人と執事の関係からなかなか先に進めない二人のじれったい関係が好きです。
そんなナインが、「もう二度と逃げません」と言って最愛の主人を守るために命をかけようとするシーンは胸熱でした。
優男が一転してたくましい姿を見せるギャップは胸キュン確実ですね。
はたしてメリッサは、原作の小説内で既定路線となっているイアンとユーリのお近づきを妨害することが出来るのでしょうか？
そして、いまだに詳細が明かされていないユーリの体をむしばむ謎の呪いも気になるところ。
第38話の展開からますます目が離せませんね！
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