「その悪女に気をつけてください」ネタバレ28話！あらすじ感想

ピッコマ独占配信の人気コミック「その悪女に気をつけてください」。

「続きが気になる！」
「メリッサはどうなる？」

こちらでは「その悪女に気をつけてください28話」の展開・あらすじをご紹介していきます！

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その悪女に気をつけてください28話のあらすじネタバレ

前回は、ユーリのおかげでメリッサの体を蝕んでいた狼人間種族の力のアレルギー反応が解毒され、無事にメリッサが復活を果たしました。

二人が談笑していると、突如エリザベス男爵邸の外からセレナーデの曲が流れ始め、「窓を開けてください」と叫ぶ男の声が。

外にいたのは、ユーリにしつこく求婚し続けるサイコパス系大富豪ピーコック・メロディ。

ついに第4のイケメンが現れ、ユーリを巡る恋のバトルはどうなってしまうのでしょうか？

ピーコック・メロディという男

交通事故をきっかけに主人公が転生した小説「愛するアイツら」の世界には、ユーリに想いを寄せる4人の男性主人公達が登場します。

量産型逆ハーレムジャンルの小説だけあって、どの男性主人公も女性読者の乙女心をくすぐるイケメンばかり。

優しくてダンディーな皇太子イアン。

寡黙でクールな天才スナイパー・ジェイク。

自由奔放でワイルドな狼人間ジャック。

そしてついにメリッサの前に現れたのが、第4の男性主人公ピーコック・メロディです。

ピーコックはバシレイオス帝国最大規模の貿易商クジャクを取り仕切るイケメン大富豪。

常に片眼鏡をかけているおしゃれな男性で、4人中最もキャラが濃いことから小説読者の間でも高い人気を誇っていました。

「ユーリ 私が捧げるのは愛の歌だけじゃありません ミッテ区のローズジュエリーも用意したんです！」

希少価値の高い宝石ローズジュエリーは自分でも入手困難だったため、わずか馬車1台分しか買えなかったと得意げに語るピーコック。

ユーリは困り顔で、そんな高価なもの受け取れませんとやんわり拒絶します。

ピーコックはそんなユーリを見ながら、「遠慮はいりませんよ 私にとってはクッキーよりも安価なものです」と自分の金持ちぶりをひけらかしてきました。

陰から様子をうかがっていたメリッサは、こいつも他の3人同様どうしようもないダメ男だなと呆れ顔です。

奥から運ばれてきた馬車が開くと、その中からまばゆい光を発するバラの形をした宝石が出てきました。

「艶やかで綺麗でしょう？ユーリの美貌には完敗しますけどね」

臆面もなく見え透いたお世辞を口にするピーコックを見下しながら、ユーリはもはや放心状態。

死んだ魚のような目をしながら、「美しい宝石の山に埋もれて死んじゃえばいい……」と罵倒の言葉を浴びせようとします。

その瞬間、焦ったメリッサがとっさに後ろからユーリの口を塞ぎました。

小説内のピーコックの性格をよく知っているメリッサは、彼を適当にあしらうことがどれほど危険か熟知していたからです。

抱きかかえるようにしてユーリの口を塞ぐメリッサを見て、ピーコックは持っていた花束を無表情のままグシャリと握りつぶしました。

「あれ～ ところでどちら様です？ユーリを侍女に迎え入れに来た貴族の方かな？」

満面の笑みをたたえながら穏やかな口調で喋ってはいるものの、その胸中では二人の邪魔をするメリッサへの憎悪の感情が渦巻いていることが見て取れます。

「……私ならユーリを守ってあげられるのに」

人格の歪んだ粘着腹黒ヤンデレキャラ・ピーコックに殺意のこもった冷たい視線を向けられ、さすがのメリッサも背筋が寒くなるような思いです。

悪女の使命

メリッサはピーコックを睨み返すと、「気になるなら答えてあげる！」と声を張り上げます。

「権力 お金 闇をまき散らすキュートな悪女！手に負えない令嬢！メリッサ・ポジェブラトよ！」

ジャジャーン！というド派手な効果音と共に決めポーズをとるメリッサ。

その横で、ユーリが思わずプッと吹き出していました。

……なんだコイツ？ヤバい奴か？

メリッサを見るピーコックの目が虚ろになります。

「そして今からは 私があんたのライバルよ！」

バルコニーの台座に片足を乗せ、遠山の金さんのようなポーズでピーコックを牽制！

威嚇されたピーコック達は、ポカンと口を開けたまま間抜けな表情でメリッサを見つめています。

メリッサはピーコックを見下ろしながら、小説の世界に転生してきた自分が何をなすべきなのか、その答えに辿り着いていました。

いろんな女性に手を出すしょうもない浮気者のイアン。

謙虚さのかけらもない生意気小僧のジェイク。

空から降ってくるしか能の無いアホ狼ジャック。

そして財力に物を言わせて嫌がる相手に付きまとっている執着男ピーコック。

ユーリを巡って争うことになる4人のイケメンは、フィクションとして見れば個性的に思えるキャラですが、実際に会ってみると揃いも揃ってろくでなしのゴミ男ばかり。

百歩譲って、悪女であるメリッサには冷たく接して気立ての良いユーリには優しくするかもしれませんが、相手によって態度をコロコロ変えるような人間にはろくな奴がいません。

メリッサ・ポジェブラトに憑依した小説ファンとして、ユーリに命を救ってもらった一人の人間として、ユーリと友達になりたい悪女として、今の自分がやるべき事はたった一つ。

それは、ユーリにまとわりつく害虫どもを駆除し、彼女を守ることに他なりません。

メリッサのターン！

「今からユーリさんは私が守るわ！」と大胆不敵な表情で宣戦布告するメリッサ。

ピーコックは引きつった笑みを浮かべながら、「ユーリ……その女は何を言ってるんです？」とつぶやきました。

「プッ……！さ……さぁ？私もよくわかりません」

ユーリは必死に笑いをこらえつつ、メリッサの陰に隠れてピーコックを見下します。

「彼女にこれ以上つきまとわないで早く失せなさい 喧嘩したけりゃ予約して来な」

バタンと大きな音を立ててバルコニーの窓を閉めるメリッサ達。

後に残されたピーコックは、魂が抜けたような表情で声にならない奇声を上げ続けました。

邸宅の室内に戻ったユーリは、その場にうずくまって腹を抱えて笑い転げます。

しょんぼりした表情で「勝手なことしてごめんなさい」と謝るメリッサ。

ユーリは笑い過ぎて涙目になりながら、「いえ……カッコよかったです……」とピーコックを撃退してくれたメリッサに感謝の言葉を述べます。

今まで散々好き勝手に自分を追い回してきたピーコックが情けない顔をしてあしらわれたことが相当嬉しかったのでしょう。

ユーリは館中に響き渡るほどの大声で笑い続けました。

ふとドアの方を見ると、いつの間にか人間の姿に戻っていたナインがメリッサを見ながら呆然と立ち尽くしていました。

「何よ ぼーっとして」

ナインに向かってニコッと微笑むメリッサ。

計算してやったわけではありませんが、このままピーコックを引き離すことが出来ればナインの舌の治療もユーリにお願いできるチャンスかもしれない、とメリッサは内心考えていました。

壊れた人形のように突然ブルブルと震えだすナイン。

その瞳から大量の涙が溢れ出た所で第28話は終了しました。

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28話を読んだ感想まとめ

第1話でちょっとだけ紹介されたっきり全く音沙汰が無かった第4のイケメン大富豪が、ここにきてようやくストーリーに絡んできましたね。

帝国トップクラスのお金持ちキャラと言えば聞こえはいいですが、一皮むけばその本性は凶悪な独占欲の塊。

金や権力に物を言わせて生きてきた人間にとって、自分の思い通りにならないことは許せないのでしょう。

ユーリに付きまとっているのも彼女を愛しているからではなく、魅力的な対象物を自分のものにしたいという身勝手な願望が理由だと推察します。

だいたい、普段からニコニコして良い人を演じている輩にはろくな奴がいませんからね。

皆さんも騙されないように十分お気を付けください。

そんな腹黒ヤンデレキャラのピーコックを相手に、何者にも媚びない生き方を貫くメリッサが啖呵（たんか）を切りました。

自分の命の恩人であるユーリをだめんずから守り抜く。

これは、小説内のメリッサなら絶対にありえない発言ですね。

今回のメリッサの決断は、今後のストーリー展開を決定づける大きな分岐点になりそうです。

イアン・ジェイク・ジャックの3名も対象に含まれているなら、最終的にイアンとユーリがくっつく運命にも影響を及ぼすかもしれませんね。

片や、ピュアなナインは完全復活したメリッサを見て大号泣。

メリッサにくっつくナインを見て、また噛みつこうとしていると勘違いしたユーリがナインを攻撃しないか心配です。

それにしても、メリッサに喧嘩を売られたピーコックが、このまま大人しく黙って引き下がるはずがないでしょう。

クジャクVSポジェブラト家の権力闘争が幕を開ければ、一体どちらが勝つのか見当も付きません。

小説内でユーリを監禁するほどのイカレた思考の持ち主がどんな手を使って反撃してくるか、第29話も壮絶な展開が待っていそうです。

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