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春駒は吉原の生活に慣れたのかな?花魁の仕事ってどんな感じだったのかな?
続きの気になっていた「春駒~吉原花魁残酷日記~ 11巻」を読みました。
さっそくこちらの展開・見どころをご紹介していきたいと思います♪
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春駒日記の見どころ
煌びやかな世界の裏側が描かれているストーリーは、主人公である春駒が楼には帰りたくない、お客との関係が嫌で嫌で仕方ないと思っている心境がよく描かれています。
舞台は大正時代の吉原。
今はなくなった花街のリアルな世界が描かれています。
11巻では、定期検査でひっかかった春駒が治療のために入院をしている所からスタートするのですが・・逃げたいけれどどうしたらいいのだろうと思い悩み揺れる春駒の心の様子が見どころとなっています。
春駒日記11巻のあらすじネタバレ
小町が一足先に退院した。
小町は春駒が居たから楽しく過ごせたとお礼を言って帰って行きます。
帰りたくなんかない
ゆっくり本を読むのも、風を感じる事が出来るのも今日でお終い。
春駒は楼に帰ってまたあの毎日がやって来ると思うと嫌で嫌で仕方なく、涙を流します。
そんな春駒の近くで、お客が連れてきたという鳥の面倒を見切れないからと籠から自由な空へ放して人が居ました。
狭い籠から大きな空へ飛んでいく鳥に、声をかける人たち。
春駒は鳥を見ながら、自分は楼という籠の中に居るんだと感じてしまうのでした。
お世話になりましたと迎えの馬車に乗り込む春駒に、良かったねと見送ってくれる人々・・春駒は出来る事なら替わってやりたいとさえ思う程、あの楼には帰りたくないのです。
それほど楼は厳しいってことだ・・
どこに逃げようか
ボーっと逃げたいと遠く見えてきた吉原を見ていた春駒ですが、車夫1人しかいない今は逃げるチャンスではないかとハッとします。
今馬車を飛び降りて隣の公園に走り出す!
そしてその後はどこへ行ったらいい・・母の所?
けれど無一文で逃げて母の所へは行けない。
じゃあ街に出たらいいのか?
どこへ行ったらいい?
誰を頼ったらいい?
グルグルと逃げ方を考える春駒ですが、楼へ戻るしか仕方なく楼の戸をガラガラと引いて建物に入って行くのでした。
なんだか心が苦しくなるね。
主人は春駒が戻って来たことに笑顔で元気そうで何よりだと笑い、心配していたんだと言うのですが、次の瞬間には「今晩から働いてくれ」と言うのでした。
冷たい飯
こんなに寒いのにあたたかくもない飯を食べると、お腹の中まで凍ってしまいそうだ・・皆、文句を言いながらも仕方なく冷たい飯を口に運んでいます。
春駒を気にかけてくれる清川は、退院したてだっていうのに主人たちは非道だと言って春駒を心配するのでした。
春駒は冷たい飯を食べた後、お客の相手をしているのですがお腹が鳴ってしまいます。
すみませんと謝ると、お客さんははははと笑って今日は特別だと言って出前を頼んでくれたのでした。
いいお客さんでよかった!
「温かいお蕎麦を2杯お願いします」そう春駒がお願いすると、それを受けた人が最近はよく花魁から注文を受けると話しながら裏に引っ込んでいきます。
最近はよく冷えるから花魁がお客によく頼むのね・・とも聞こえてくるのですが、その会話を耳にした春駒は、ここであるからくりに気が付いたのです。
お客から出前の注文が入ると、楼を通して店に注文をするために楼にお金が落ちる仕組みになっている・・という事は、冷たい飯しか食べさせないのは、お客に出前を取らせてお金を懐に入れるため!
春駒はこのことに気が付くと同時に、見える所で話をしている主人を見ます。
花魁たちのお腹を空かせて自分の懐を温める・・なんて可哀そうな人なんだろうという目で主人を見つめたのでした。
仲間にそのからくりの話をすると皆、納得。
口をそろえて、そんな事をする狸親父は地獄に行く事だろうと噂をするのでした。
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11巻を読んだ感想
なんだか心が痛くなりますね。
本をゆっくり読むことも風を感じる事も今日が最後だと退院の前日に思って、退院したくないと涙を流すシーンがありました。
他の入院患者たちも皆、退院して早く帰りたい、退院が決まった春駒を羨ましく思っているのに、それならば替わって自分が病院に残りたいと思う心境って切ないですよね。
そして自分を籠の中の鳥だと感じている春駒は、逃げたいけれど逃げる所も戻る場所も思いつかなくて、どうしようもなく渋々楼に戻ったんですが・・その時の主人の様子も恐ろしかったです。
笑顔で春駒が戻ってきた事、そして無事に退院できたことを喜んだ風にニコニコしているのですが、次の瞬間じゃあすぐに仕事してねって感じで切り替えが恐ろしかったです。
このストーリーにはモデルがあって、実在した花魁・春駒という人物が残した書物を基に作られています。
って事はこの主人は本当にこういう人物だった可能性があるんですよね・・。
吉原の世界ってこういう感じだったんでしょうか。
酷い人!
私も花魁たちと同様に狸親父は地獄に行く事となると思ってしまいました。
冬に冷たい飯だけを食べさして、お腹を空かせた花魁が客を通して出前を取るように仕向けるって!
どんだけ歪んだ人なんだとビックリしますよね。
こんな辛い所に連れてこられた春駒は、6年間はここで働く契約になているようですが、まだまだ始まったばかり・・耐える事が出来るのでしょか。
とにかく読んでいて心配になってしまう春駒の心と身体。
清川は相変わらず心配をしてくれて気にかけてくれる人物なんですが、他の花魁たちとの関係性は最近どんな感じなんでしょうか。
なかなか厳しい環境ではあるけれど、少しでも心休まる場所や人が見つかったらいいですが・・。
そして騙すも同然でここを紹介した男を春駒は恨んでいますよね。
この男に対して復讐心を抱いていく春駒は、今後何か動くのでしょいか?
この楼に来てからずっと消えない春駒の目の下のクマも気になっています。
色々な事が相当に溜まっていそうで、ものすごく幸せじゃない表情をしているのです・・。
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春駒~花魁日記~ネタバレまとめ
こちらでは「春駒~吉原花魁残酷日記~ 11巻」の展開・見どころをご紹介しました。
ザっと11巻のストーリーをまとめてみます!
- 退院することになった春駒だけれど、楼に帰りたくなくて病院に居たいと感じていた。
- 冷たい飯を食べさせられる花魁たち。
- 花魁のお腹を空かせてお客に出前を取らせ、お金が懐に入る様にしていた。
- 花魁たちはそんなことをする狸親父は地獄に落ちるだろうと噂をする。
春駒は籠の中から出る事が出来ないのでしょうか・・。