ピッコマ独占配信の人気コミック「悪女が恋に落ちた時」
「続きが気になる!」
「ルペルシャはどうなる?」
こちらでは「悪女が恋に落ちた時32話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
悪女が恋に落ちた時の前回のあらすじ
前回は、イビエン令嬢を救うためにルペルシャが仕掛けた作戦の全容が明らかになりました。
幼い頃から経営の勉強が大好きだったイビエン令嬢は、自分を強引に嫁がせようとする親の教育方針に納得できず、家出してから皇宮でメイドとして働く日々を送ります。
一介のメイドでありながら会計業務をこなせるほど優れた能力を持つイビエン令嬢の存在は、すぐに皇太子ラビロフの目に留まります。
そして、彼がイビエン令嬢を自分の個人秘書に抜擢したことから、彼女は決して叶わない悲恋に落ちてしまうのです。
そこでルペルシャは、個人商団の経営者を募集する広告をブランチェット街に出し、イビエン令嬢が皇太子ラビロフと出会う前に彼女を自分の味方に引き入れる作戦を実行しました。
ルペルシャの目論見通り、家出して生活に困窮している時期のイビエン令嬢は求人に関心を持ち、全ての計画が順調に進みます。
そんな中、皇女宮に再びヘレイスが乱入。
ルペルシャ皇女の泣き顔に執着しているヘレイスは、目的のためなら彼女に危害を加えることすらためらわない冷酷さを見せ、なかなか手懐けられません。
ヘレイスはアイリック公爵と戦闘になりかけると、そのまま皇女宮から逃走します。
当のアイリック公爵は、ルペルシャ皇女を守るために全ての休暇を使って護衛に尽力。
ルペルシャがそのことを謝ると、アイリック公爵は「そのおかげでルペルシャ皇女と過ごせる時間が増えた」と言って嬉しそうに微笑むのでした。
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悪女が恋に落ちた時32話のあらすじネタバレ
5名の最終候補者
ブランチェット街の掲示板に張り出した商団経営者の求人広告には複数の応募者があり、多少時間はかかったものの、なんとか最終面接の段階までこぎつけます。
メイド長のエマによって選別された最終候補者は、全部で5名。
その中には、ルペルシャの目的であるイビエン令嬢もいました。
さすがに5名とも商団経営のスペシャリストだけあって、その手の質問にはスラスラと回答します。
しかし、ルペルシャがある質問を投げかけた途端、一同は急に黙り込んでしまいました。
「私を補佐したいと思った理由は?」
実は、今回の商団経営は、ルペルシャ皇女との共同作業案件です。
悪女として名高いルペルシャ皇女の噂を知っていたら、普通はこんな求人に応募しようと思わないでしょう。
正直に「生活苦のため仕方なく応募しました」などと動機を語れば、ルペルシャ皇女に何をされるか分かったものではありません。
額に冷や汗を浮かべて固まってしまった5名を見て、ルペルシャは心の中で自分の評判の悪さを自嘲していました。
すると、意を決した表情のイビエン令嬢がおずおずと口を開き、まさか自分が最終候補者に残るとは思っていなかったと正直な気持ちを述べます。
ルペルシャがその理由を尋ねると、イビエン令嬢は「私が女だからです」と答えました。
ルペルシャは彼女の不遇な生い立ちを熟知していましたが、あえて素知らぬ振りをして、帝国内にたくさんの優秀な女性秘書がいることを指摘します。
「皇女様は私が女でも問題ないのですか?」
皇族の秘書の大半は男性であることを知っていたイビエン令嬢は、ルペルシャ皇女の意図を探るかのように質問を返しました。
「私の質問に先に答えるように」とルペルシャ皇女に忠告されると、イビエン令嬢は深々と頭を下げて陳謝。
ルペルシャ皇女と同性であることが有利に働くかもと思う反面、女性であることがあだになるかもしれないという気持ちもあったと答えます。
目を伏せて不安そうにうつむくイビエン令嬢を観察していたルペルシャ皇女は、クスリと笑って「貴方は正直者ですね」と声をかけました。
その言葉を聞いたイビエン令嬢は、驚いたような表情を浮かべて顔を上げます。
「では私の噂についてどう思っているのか聞かせてください」
ルペルシャ皇女は氷のように冷たい女で、自分の気に入らない者には容赦なく非情な鉄槌を下す。
イビエン令嬢はルペルシャ皇女の不穏な噂をたびたび耳にしていましたが、実際に会ってみると噂に聞くような悪意は微塵も感じられませんでした。
自分は人の噂は気にしないし信じない。
所詮、噂は噂なので、自分が見たものだけを信じる。
イビエン令嬢の言葉を聞いたルペルシャは「分かりました」とつぶやき、他の4名の最終候補者に退席を命じました。
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「令嬢」から「卿」へ
ルペルシャ皇女と室内に二人きりになったイビエン令嬢。
窓際に立って優雅に紅茶を飲むルペルシャ皇女の後ろ姿を見ていた彼女は、「ここまで来たら何としてでも合格しなければ」と悲壮感を漂わせていました。
女だからという理由だけで、後継者にもなれず、経営を学ぶ機会を奪われ、無理矢理に結婚させられる。
そんな人生を歩むくらいなら死んだ方がましだ。
イビエン令嬢は歯を食いしばりながら、これは最後のチャンスだと自分に言い聞かせていました。
そして、皇女宮で楽しそうに働くメイド達の姿を目の当たりにしていたイビエン令嬢は、世間で囁かれているルペルシャ皇女の悪い噂は全てでたらめに違いないという確信もありました。
私はこの方にお仕えしたい!
イビエン令嬢は椅子に座ったまま手に力をこめ、必死に祈り続けます。
すると、ゆっくり振り返ったルペルシャがイビエン令嬢を見て爽やかに微笑みながら言いました。
「貴方に決めました イビエン卿 これからよろしくお願いします」
ルペルシャの優しい言葉を聞いた途端、イビエンの両眼から大粒の涙がポロポロと溢れ出しました。
女性として生まれたことで数々の不当な扱いを受けてきた彼女にとって、性別に関係なく自分の能力を正当に評価してもらえたのは生まれて初めての経験。
イビエンはこの恩に報いるために、死ぬ気で頑張ると大声で誓いました。
「死なれたら困るので、ほどほどに頑張ってください」と言って笑うルペルシャ。
机の上に置かれていた書類を手に取り、商団経営者の契約書の締結手続きに移ります。
最初は二人で共同経営者になるものの、1年後には自分が経営者から外れ、後のことは全てイビエンに任せると伝えました。
その理由を尋ねられたルペルシャは、「私はもうすぐ遠く離れるからです」と寂しそうにつぶやいて、ラファエリスの薬を一錠飲みます。
「心配しないでください 契約内容は貴方にとって有利なものにする予定です」
ルペルシャ皇女の行動を逐一見ていたイビエンは、彼女の言っていることの意味が分からず呆然と立ち尽くしました。
燃えるイビエン
その数時間後。
ルペルシャがユジンとアイリック公爵を伴って室内で談笑していると、血相を変えたイビエンがものすごい勢いで皇女室に駆けこんできます。
「皇女様!もう一度考え直してください!」
さきほどルペルシャ皇女に手渡された契約書に目を通したイビエンは、その内容にビックリ仰天。
共同経営者でありながら自分の方が多額の報酬を貰う取り決めになっていて、あまりにも恐れ多い契約を受け入れられず、オロオロうろたえながら訂正を求めてきたのです。
困惑しているイビエンに対し、それは商団のことで苦労するのを見越した報酬であると冷静に応えるルペルシャ。
もしも申し訳ないと思うのなら、その分結果で誠意を示してほしいと伝えます。
ルペルシャ皇女の天使のような笑顔を目の当たりにしたイビエンは、感涙しながら彼女の言葉を受け入れました。
すると、微笑むルペルシャ皇女の口元からタラリと一滴の鮮血が垂れてきます。
とっさにハンカチで口元をぬぐうルペルシャ皇女の仕草を見たイビエンは、最終面談の際に彼女が薬を飲んでいたことを思い出しました。
私はもうすぐ遠く離れるからです。
イビエンはその言葉の意味をようやく理解し、体を患っているルペルシャ皇女のために全身全霊を注いで商団経営者の責務を全うすることを決意しました。
「皇女様、どうかご安心を!絶対に成果を出してみせます!」
別人のようにたくましい表情に変わったイビエン。
堂々と胸を張って皇女室から走り去っていく彼女の雄姿を見ていたメイドのリニは、「出来立てのご飯より熱い方ですね……」とつぶやいてルペルシャを爆笑させました。
悪夢
その日の晩、眠りについたルペルシャは、夢の中で本来のルペルシャ皇女の14番目の記憶を取り戻していました。
去年同様、たくさんのプレゼントが並べられている皇女室。
その中に、皇女宮の外観を再現したミニサイズのフィギュアがありました。
ルペルシャ皇女がエマに「これは何?」と尋ねると、エマは優雅な笑みを浮かべて「これは犬小屋です」と答えます。
幼きルペルシャ皇女の愛犬・リシャの家として用意された皇女宮フィギュアを観察していた夢の世界の主人公は、まるで自分の家が犬小屋になったようで複雑な気分を味わっていました。
添えられていたメッセージカードを手に取り、文章に目を通すルペルシャ皇女。
するとルペルシャ皇女は突然エマに向かって、「リシャを他の人にあげてきて」と命じました。
全く予想外の発言を聞き、驚きの表情を浮かべるエマ。
「この犬小屋と一緒にリシャを捨ててきて」
ルペルシャ皇女の冷たい言葉が響き渡る中、ルペルシャは唐突に目を覚まします。
ベッドから飛び起きたルペルシャは、さっきまで夢の中で自分の見ていた光景を全く理解できずにいました。
一体、何があったの……?
ルペルシャが愕然とした表情で朝を迎えた所で第32話は終了しました。
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32話を読んだ感想まとめ
イビエン令嬢を救うためにルペルシャが仕掛けた作戦は、見事に大成功を収めたようですね。
生活費を稼ぐために、ダメもとで求人に応募したイビエン令嬢。
自分が女だからという理由で最終候補者まで残れると思っていなかったと吐露する場面を見て、貴族社会の性差別の重さを痛感しました。
家の後継者になるのは男子。
社会勉強できるのも男子。
武術の訓練を受けられるのも男子。
この時代の社会は全てにおいて男性が優遇されていて、女性は嫁いで家の中のことだけやっていれば良いという考え方が深く根付いています。
本当はもっと経営学の勉強がしたかったでしょうに、女性として生まれたというだけで自分の望む自由な生き方が許されなかったイビエン令嬢の辛さは察するに余りありますね。
こういう背景を見ていると、彼女が生まれて初めて自分の存在を認めてくれた皇太子ラビロフに恋した理由も納得できます。
彼より先にイビエン令嬢の劣等感を解放してあげたことで、もう彼女が悲恋に落ちる心配はなさそうです。
ルペルシャが彼女のことを「イビエン令嬢」ではなく「イビエン卿」と呼ぶシーンは、女性の社会進出を印象付ける清々しさがあってグッときました。
これからイビエンが一人の経営者として商団をどう取り仕切っていくのか、とても見ものです。
一方、ルペルシャ皇女の14番目の記憶は、これまでの爽やかな思い出と違い、なにやら不穏な雰囲気が漂っています。
自分のニックネームを与えるほど大切にしていた犬を、なぜ急に捨てようと思ったのでしょうか?
メッセージカードに書かれていた内容が非常に気になりますね。
ひょっとしたら、近い将来ラファエリスが発症して自分が命を落とすことが記述されていて、そうなる前にリシャを他の人に託そうと考えたのかもしれません。
もしそうなら、ラファエリスはルペルシャ皇女の命だけでなく希望まで奪い去ってしまった恐るべき病気と言えるでしょう。
まだまだ謎の多いルペルシャ皇女の過去が今後どうなっていくのか、第33話以降の展開からますます目が離せません。
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