広告から大人気になったコミック「11年後、私たちは」
「続きが気になる!」
「アラサー男女のリアルな恋愛模様が面白い」
こちらでは「11年後、私たちは20話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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11年後、私たちはの前回のあらすじ
前回は、飲食店での食事中に結衣が優に結婚の話題を切り出します。
年齢が若くても、いつでもプロポーズを受け入れられるという結衣。
しかし、千鶴のことが頭から離れない優は、結婚の話題を一旦保留しました。
一方、会社の緊急案件の仕事を引き受けた千鶴は、誰もいなくなった室内で夜遅くまで残業していました。
疲れからうたた寝してしまった千鶴がふと目を覚ますと、なんとすぐ真横に荻野課長が立っていて彼女の顔を至近距離から凝視!
はたして、荻野課長の真意や如何に?
11年後、私たちは20話のあらすじネタバレ
残業上がり
うたた寝から目を覚ました千鶴は、すぐ間近で荻野課長に見つめられている現状に激しく混乱します。
こ……これってどういう状況!?
心臓の鼓動が早まり、呼吸が大きく乱れる千鶴。
すると荻野課長はクールな表情のまま、たった一言「よだれ」とつぶやきました。
寝ている間に口からヨダレが垂れていたことに気づいた千鶴は、顔を真っ赤にして慌てて口元をぬぐいます。
「すみません 一休みしようと思って目をつぶったら……」
残業中にうっかり寝てしまったことを陳謝すると、荻野課長は優しく微笑み、「今日はこれくらいにして帰ろう」と千鶴に告げます。
千鶴が帰りの支度をしている間、廊下を歩く荻野課長は一人で顔を真っ赤にしていました。
誰もいないオフィスで子供のような無防備な寝顔を見せていた千鶴に思わず近寄ってしまった自分。
もしも彼女が起きるのがもう少し遅かったら……。
ヨダレを垂らしている寝顔まで可愛く見えてしまったことに気づき、完全に千鶴にゾッコンになっている自分を笑わずにいられませんでした。
つれない二人
無言のまま夜道を並んで歩く二人。
荻野課長が「腹減ったから何か食べていくか?」と聞いても、千鶴は「大丈夫です」と言ってずっと前を向いています。
「つれないな~ 仕事が終われば俺たちは友達だろ?」
わざと明るい声を出しておどけた荻野課長は、そっと千鶴の手を握りしめながら「一緒に行こう」と誘いました。
「課長 手を離してください」
千鶴に叱責され、謝りながら手をほどく荻野課長。
まるで風邪でも引いたかのように、二人の顔が激しく紅潮します。
思わず、「友達同士でも手を握ったりハグしたりする癖がある」と見え見えの嘘をつく荻野課長。
それを聞いた千鶴は、「私は女同士でも手は握りません」と冷静に返します。
荻野課長は苦笑いを浮かべながら、「何を焦っているんだ、俺は」と自分を戒めました。
全部聞いてやる
結局、「友達」の義理として屋台に付き合うことにした千鶴。
一緒にお酒を飲んでいると、「俺たちは友達なんだから『課長』呼びはやめて下の名前で呼んでくれ」と荻野課長が言い出しました。
まだ優以外の男性に素直に心を許せないでいる千鶴は、「……慣れたらそうします」と言ってお茶を濁します。
他人に一線を引いてしまう千鶴の気持ちを察したのか、荻野課長はこの前再会した元カレのことはもう吹っ切れたのかと尋ねました。
「多分……吹っ切れたと思います 仕事に没頭して考えないようにしてたので」
うつむきながら辛そうな表情をしている千鶴。
荻野課長は、元カレを忘れようとするあまり、千鶴が無理をしていることに気付きました。
そうやって避け続けるより、ちゃんと自分の本心と向き合うことが大事だ。
1回くらい泣き喚いてでも相手の悪口を言って、自分の中に溜まっているものを全部吐き出せば良い。
荻野課長に優しい言葉をかけられた瞬間、それまで張り詰めていた緊張の糸が緩み、千鶴の両眼から大粒の涙がポロポロと溢れてきました。
ずっと自分に「もう大丈夫」と無理に言い聞かせていただけで、本当は11年も付き合った優と別れたことが辛くてたまらなかった千鶴。
荻野課長の優しい笑顔は、今まで千鶴が自分の中に閉じ込めていた心の扉を開く鍵になりました。
「俺が全部聞いてやる」
千鶴は荻野課長から目をそらしながら、ゆっくり口を開き始めます。
蜘蛛の糸
優とのディナーからの帰り道。
一人で夜道を歩いていた結衣は、「俺はまだ結婚する気はない」という優の言葉をずっと頭の中で考えていました。
「ただいま」
家につくと、不機嫌そうな顔の母親が「今何時だと思ってるの?」と言いながら娘を出迎えます。
「ちゃんと履歴書書いてるの?あんたが早く就職してくれればこっちは助かるのに……」
なおもしつこく就活を迫ってくる母親の小言にうんざりした結衣は、「うるさい!」と言って自室にこもってしまいました。
ちょっと結衣!
何で私ばっかりこんな苦労しなきゃいけないのよ!
父親に似て怠け者で遊んでばっかりじゃないの!
ドアの向こうから娘を怒鳴り続ける母親。
「さっさと就職してこれまであんたのために使ったお金を全部返しなさい!」という言葉が、結衣の胸に深く突き刺さりました。
優とのディナーの時に言った両親の話は、全て結衣の作り話。
現実の結衣の家庭は、幸せとは遥かに縁遠い貧乏世帯だったのです。
無能な父親と結婚したせいで多額の借金を背負わされた母親のストレスは、事あるごとに娘の結衣に向けられてきました。
幼い頃からろくに塾にも通わせてもらえず、大学の入学金もほぼ全て自力で捻出。
そのくせ、「早く就職してお金を稼いで私を助けなさい」とののしり続ける母親の罵声。
毎日、金、金、金と言われ続ける日々は、結衣にとって地獄以外の何物でもありませんでした。
そして、彼氏である優の存在は、この荒んだ生活から抜け出すための唯一の希望なのです。
私はママを助けないよ。
優さんと絶対結婚して、一日でも早くこんな家から出て行ってやる!
真っ暗な室内の壁際に一人でうずくまっていた結衣は、悲壮感に満ちた険しい表情を浮かべていました。
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20話を読んだ感想まとめ
これまで、千鶴と優の恋路を邪魔する悪者キャラの立ち位置として登場してきた結衣。
あまりにも衝撃的な彼女のバックグラウンドが描かれ、私の中で彼女を見る目が一変してしまいました。
男は経済力が重要だとか、結婚すれば就活しなくて済むといった結衣の独特な人生観は、全て歪んだ家庭環境に原因があったのですね。
事業に失敗してこさえた夫の借金を女手一つで返済してきた結衣の母親の苦労は、察するに余りあります。
ストレスで精神が崩壊してしまった母親に過剰な期待を背負わされ、金を稼ぐことだけを求められる生活に心底嫌気がさしている結衣。
そんな彼女が経済力で男を選ぶ恋愛観の持ち主になってしまったのは、皮肉としか言いようがありません。
この作品の興味深い所は、「恋愛」や「結婚」という一見ロマンティックな概念が時に人間を幸福ではなく不幸に陥れることもあるというテーマを容赦なく描いている点にあると思います。
11年間も付き合う中で無意識に結婚話を避けていた千鶴と優は、やがてマンネリ化した関係になり、ついに破局。
しかも、拭い去れない未練が残り、その後のお互いの人生にも悪影響を及ぼしています。
優と交際している結衣は、彼が好きだから付き合っているというより、悲惨な家庭環境から逃れるために優の経済力に縋ろうとしているだけです。
このまま優が結衣との結婚に対して煮え切らない態度をとり続ければ、彼女が何をしでかすか分からない危うさを感じます。
千鶴・荻野課長・優・結衣のもつれた恋愛劇は、単なる好き嫌いでは済まない泥沼の愛憎劇に発展するかもしれませんね。
第21話以降の展開が気になって、早く続きが読みたくてたまりません!
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